インタビュー | 阿部 和宣(アートフェアアジア福岡 代表理事)さんに聞く! 今年の「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」の見どころは?
2023.09.11
アジアをコンセプトとした、大型国際アートフェア
注目を浴びているアジアのアートマーケット。8回目を迎えるART FAIR ASIA FUKUOKA 2023(アートフェアアジア福岡、以降AFAF2023)が2023年9月22日(金)〜24日(日)の3日間、マリンメッセ福岡B館にて開催される。過去最大規模となる全126ギャラリーのうち、韓国、香港、台湾やASEAN諸国など海外16ギャラリーの出展が決定している。
アジアのアートフェアといえば、韓国の「Frieze Seoul(フリーズ・ソウル)」や香港の「Art Basel Hong Kong(アート・バーゼル香港)」などが有名だが、近年はインドネシアの「アート・ジャカルタ2023」、台湾での「台北當代(タイペイダンダイ)」などアジア各地でのフェア開催も積極的に行われている。
過去最大規模、126の国内外ギャラリーが集結
そんななか今年開催されるAFAF2023にも期待が高まっている。日本もアジア圏内に位置する国。アジアの他作品に対峙したときに、共鳴する点、差異のある点など大いにあるだろう。
一般社団法人アートフェアアジア福岡・代表理事の阿部 和宣さんに、今年の見どころを伺った。
―8回目を迎える今年、見どころを教えてください
やはり過去最大規模の出展ギャラリー数とマリンメッセ福岡B館という会場の大きさでしょうか。僕たちは、「日本一ハートフルなアートフェアにしたい」という思いを掲げています。福岡のまちやアートが好きだという強い思いで、仲間たちと有志で立ち上げたフェアなんです。手作りで育ててきたフェアが、このような規模で開催できるようになったことはとても感慨深いです。
―会期中は、具体的にどのような催しが行われますか?
展示会場に、オープンスタイルの「The Wall」が新設されます。レントゲン藝術研究所準備室(東京/金沢)、YUKI-SIS(東京)、FINCH ARTS(京都)など15ギャラリーが出展し、迫力ある壁面が見られます。期待していてください。
ほかにも福岡の街なかでは、2023年9月16日(土)〜10月22日(日)に福岡市との共同開催事業として「“Fukuoka Art Next” Week – FaN Week – 」が予定されています。世界的な現代アートコレクターの宮津大輔さん(横浜美術大学教授)をチーフディレクターに据えて実施されます。福岡市美術館でのコレクターによる「コレクターズ展」、福岡アジア美術館では、コレクション展と、同美術館アーティスト・イン・レジデンス事業第1期(7~9月)アーティスト(国内外から3組4人)による成果展示など、福岡のまちなかにアートが溢れますよ。
―AFAF2023の魅力とはどこにあるでしょうか?
西洋とは異なるバックグラウンドを持つアーティストが生み出す、作品に注目してほしいです。会場内には異業種・他地域とのコラボレーションブースを設けています。このようなマーケットに、新しいビジネスチャンスが生まれる機運があると考えています。
日本の中での、アジアの玄関口として発展してきた福岡というまち。世界で見てもアートフェアのある地域は、貿易や流通拠点となっている地域です。このフェアがアジアのアーティストを紹介するだけにとどまらず、福岡がアートのマーケットやビジネス拠点としても重要な拠点になりえることを期待しています。
開催概要
ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023
会期:2023年9月22日(金)〜9月24日(日)
9月21日(木)(VIP View 16:00 – 20:00)
9月22日(金)14:00 – 19:00 (VIP View 11:00 – 14:00)
9月23日(土)11:00 – 19:00
9月24日(日)11:00 – 17:00
※VIP ViewはVIP Passをお持ちの方のみご入場いただけます。
会場:マリンメッセ福岡B館
出展者数:124組 ※予定
主催:一般社団法人アートフェアアジア福岡
共催:福岡市、一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
詳細: https://artfair.asia